鉄鋼用の平ヤスリには表と裏があること知っていますか?使う前に手持ちの方から水平に見て緩くRが付いている面と真っ直ぐに見える面を確認します。ヤスリがけ作業の際に手作業なのでブレて水平に動かす事は困難で手前と奥が多く削られますが、R側の面を使用し慣れてくれば中央部を狙って真っ直ぐにも中央付近を多く削る事も出来ます。機械のモーターにはギヤやプーリーを付けますが、シャフトとプーリーにキイ溝を付けて空転しない構造にしますが、少しでも隙間があるとスグに振動が発生して溝もキイも駄目になり使えません。圧入代も考え裏と裏を駆使してミクロン単位で仕上げていきます。
それでも、基本的にはヤスリが真っ直ぐに動かせないとダメなので、なかなか真っ直ぐ動かせない人は上手な人の手や身体の動きを観察して下さい。生まれつき器用な人は存在しません、真っ直ぐに削れるよう何か工夫しています。横から離れて観察したら上手な人はとてもキレイな身体の動きをします。
ヤスリのお約束
ヤスリ目も相手も綺麗にして汚れたまま作業してはいけません。基本的には脱脂して作業します。ヤスリ目に手で触ると油脂分が付着しますので決して触らないで下さい。ヤスリがけ作業は粉状の細かなキリコがいっぱい発生しますので、ヤスリ目を詰まらせ無いよう気を付けます。