らせん構造に関する特許を5月17日に出願しました。
本来は審査が始まり通知を頂いた時点で出願の公表を予定していたので秋以降と思っていたのですが、先生の事務所より本日「拒絶理由書」を転送頂き審査が開始されたようですので簡単に報告させて頂きます。

出願日は2022年5月17日(権利化されても権利存続間は2042年5月17日までとなります)
早期審査起案日が6月1日、拒絶理由書起案日が7日でした。スーパー早期出願だと1ヵ月以内での審査も有ると思いますが、通常の早期審査としては特別早く審査して頂いたと思います。(後日、対応履歴として公開される内容です)

出願の内容は、まだ審査中ですので公開出来ませんが発明は先日公開した雌ねじ口元での局所的な応力を改善する螺旋構造の基本的な形状発明になります。

簡単には螺旋の中に螺旋を構築する考え方です。形状は異なりますがイメージ的には下の弊社社章に似ています。

社章、上方から観察するとヘリカル模様が観察出来ます。
アイキャッチ画像含め同じ形状ですが、見る角度により印象が変化します。
ねじ曲げる・・光をねじ曲げる社章です。

同じ変形アルキメディアンスクリューですが、社章は光を曲げ、Helico(発明品) は力の伝わり方を変えます。

アルキメディアンスクリュー上でのHelico 一応PAT.P
二種類のアルキメディアン螺旋面を組み合わせました。同一軸線上、同一方向の組み合わせなので軸線上に対数的な交線が出来ます。(上面投影で対数螺旋)conical spiral・円錐螺旋が螺旋を表す言葉のようですが、上面投影でアルキメディア螺旋も有り定義が曖昧です。
二種類のアルキメディアン螺旋面を組み合わせました。同一軸線上、同一方向の組み合わせなので軸線上に対数的な交線が出来ます。
前面投影(軸線上に展開した断面で角度の異なる二つの螺旋面)・・ピッチ固定のモデル(可変ピッチの場合は面の角度差分だけピッチ可変)

発明した内容は単純な複合螺旋体ですが出願書にどうまとめたかは公開前ですので、まだご説明出来ませんが単一条の面に角度の異なる二つの螺旋面を持つ構造は現在出願中(PAT.P)となっています。

この交線について、

「中心に向かいながら同時に上下にも旋回する、内にも外にも無限に進む線が考えられる。この線は無限の大小の故に人の手では引かれない。その始まりと終わりがなく、見い出されず、ただ頭の中で理解されるだけである。」
アルブレヒト・デューラー『測定法教則』から—下村耕史訳

ゼロを通過していく、思想的∞な線です。空間や座標とは・・・何か考えさせられますが、空間が歪んでいる考え方なので気にされないで下さい。ユークリッド空間上有限です。