特許にて権利化された内容も、駆動部も、冷圧性も有った方が良い事と思いますが、このボルトは3才だった娘の「お花のねじ」から始まり、完成したHelicoを見た方の印象は終始「お花のねじ」です。
ボルトにとって安全性や機能、安く作れる生産性は大切なので、それを伴うよう開発いたしましたが、ずっとお花のねじに拘りデザインを重ねて参りましたので、「Helico=お花のねじ」と認識頂ける事が一番有難く存じます。

ファスニングは影で支える技術ですので、機能や性能が前面に出る事無く、可愛らしいねじとして皆様の幸せや安全が守れるよう、このhelico設計に願いを込める事が仕事でした。また構造物は、それを保守点検される多くの方々で支えられています。生産者として少しでもご負担が減らせるボルトを提供出来るよう努めたく存じます。

お花形をした 安く作れて、普通に回せる安全なボルトと認識して頂けると幸いです。

開発にあたり、全てのアプローチ変えヘッダー製品の可能性を試みる事を念頭にしていましたので、結果として生まれたHelicoには既存に無い技術や特性が含まれていますが、実使用の無いボルトですので、それらの良否に関して今現在何とも言えません。メーカー製造責任者の立場から、違うアプローチで生まれたボルト?ですので既存ボルト群と比較したり、既存ボルト群の性能を一部でも否定するつもりは御座いません。神戸の震災以来、多くの方を守れなかったことにただただ心が痛みます。日本のボルトメーカーとして風土に合わせたアプローチへの挑戦となりますますので、ご理解を頂けると幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

                      Helicodesign社 山村武美