特願2022-080746「雌螺子」出願に対し令和 4年 7月 28日付けで特許査定を頂きました。
早期出願ですので、公開はかなり先になるかと存じます。(出願日は2022年5月17日です)

出願の内容は、ボルトの疲労破壊や疲労を軽減するため、異なる二つの螺旋を用いて雌ねじ口元での疲労を軽減若しくは完全に消失させる内容になります。
いわゆる二重螺旋構造ですが、螺旋同士が交差する事もピッチが異なる訳でも無く、同一螺旋軌道上に二つの螺旋を混在させた構造が発明となっています。

文章だと説明し難い形状なので、形状と作り方含め下の画像で表させて頂きます。

上記画像は一般的なJISねじ山を修正したイメージとなりますが、請求は雌螺子構造なので山角度や切取り長さ等に制限はありません。上記画像のように二つの螺旋を同じリードに持つ構造が該当します。

白色が軸力負荷フランク面になります。

目的はボルトの「疲労軽減」ですが、二つの螺旋面を持つフランクにより締付けトルクが安定するので、締付け安定剤を用いる以上の効果が得られます。

ボルトの疲労強度が大幅に改善出来ると実質的に軸力を増大させる事になります。

螺旋面の上に円錐螺旋面を与えた構造なので「Helico®」と命名しました。

二種類の角度の異なる螺旋面を交差させるイメージ
この法則を利用しHelico螺旋面を設計しています。