なぜ、ボルトはゆるむのでしょう?

回ってしまうのは結果であって、ねじが緩む原因は軸力を失う事です。たとえ回転を止めたとしても締結体を締めつける軸力そのものが失われてしまえば、構造体を圧縮する力も失われてしまいます。

軸力維持には弾性が必要

軸力を維持するためには、弾性(バネ性)が必要です。摩耗や座面変形等で弾性が失われたら「増し締め」をして軸力を回復させます。

弾性域を大きく!!

ボルト自体の弾性域を大きくすれば、軸力が失われ難くなります。首下長さを長くすれば弾性域を大きくできますが、ねじ径の5倍以上必要なので使用する場所によって限られてしまいます。

Helicoは弾性ヘッド

Helicoはボルト頭部自体が弾性構造なので、首下長さの短い場合でも十分な弾性を確保出来ます。

Helicoの弾性力

Helicoは構造座面とのアライメント保持性実現のために頭部上面アーチに軸部を接続し吊り構造としています。
軸力は頭部上面中心よりアーチに沿って座面へと導かれるので、結果として軸力(弾性)が延長されます。また、直線的な軸部弾性に比べ方向を変えアーチに沿って展開されるのでより多くの弾性を利用でき、径が大きくなる外周に向かい減衰し構造座面と一体化して行きます。
この境目の無い減衰を伴ったバネ性がHelicoの特徴です。

アライメント保持性

アーチを適切な位置に配する事と、首元に施したアンダーカットとのレバー比の関係で、構造物に対し初期荷重から軸部破断域まで一定したアライメントを保持します。吊り構造にて接続位置が頭部上面である事とサスペンション様構造から、上下方向以外にも左右前週に対しアライメントを保つことが出来ます。

鍛造品らしく

鍛造品らしく「鍛錬され粘り強いボルト」を目標に開発をしてまいりました。
上面に配置した扇状の放射形状とゆるやかなm字断面形状から、素材は迷うことなく自然な速度で外周へ導かれていきます。
鍛流線を最適化(木の年輪のように均一)デッドフローを極限まで抑える事で、粘り強いボルトを実現しています。
また、鍛流線はアーチに沿って流れていますので他の加工品よりも優れた弾性を持っています。

優れた駆動力

一見、工具にて駆動出来るように見えませんが、Helicoは元々ヘリカル駆動部の研究モデルから進化したボルトですので、既存駆動方法が二次元上の垂直壁からなる駆動に対し、Helicoは空間螺旋上に駆動面を配置していますので他には無い優れた駆動性能を持っています。

軸力維持は管理する事。

軸力を延長し弾性を大きく取ったHelicoですが

"絶対にゆるまないボルト"にはなりません。

ボルトは”皆様の生活を保障し担保する存在”であり続けなければならなく、そのために多くの方が保守や点検をされ構造物を守り、皆様の生活を支えています。

絶対と慢心する事こそ、危険への一歩となります。

ボルトメーカーとして出来る事、
それは、
より安全で管理しやすいボルトを提供する事です。

Helicoは”上面アーチに軸が接続”されていますので、頭部上面には軸力に応じた応力が発生しています。

簡単にはハンマーテスト・・叩けばわかります。

将来的には、超音波を利用した軸力診断が正確に出来ます。
(浅い位置への超音波で正確に測れるので構造体やねじ長さ、端面形状の影響を受け難くなっています)

度重ね発生した震災により、被災された方にお見舞い申し上げます。

このボルトは関東大震災にて被災し家族全員を失った祖父に捧げるボルトとなります。

この国の行く末に皆様の安全と幸せを願って

Presenting flower screws

PAT . 6877798

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