安心感や、安全性につながるよう
しなやかでのびやかなデザインが特徴です。

桜の花から教えて頂いた事は、しなやかな線やしなりがあるからこそ花弁の重さをバランスよく支えられる事でした。

コロナ渦でもあったので、希望を込め大きく伸びやかなデザインにしています。

角度によって、上面からは優しいお花のイメージ、しなやかさ、のびやかさ、おおらかさ、力強さへと変化していきます。真横からボルトを眺める事は無いかと存じますが、このボルト本来の強さは全て見た目からは分かりません。

「柔よく剛を制す」ボルト研究のきっかけは神戸震災の際に映像の中で崩壊していく構造物を見て、私の中ではその中で耐える事が出来なく破断していく多くのボルトのイメージが流れて行きました。今でもそうですが、この国でこの仕事に携わる限り重たい重しのように心に残ります。
この国に必要なファスニングを考える事がテーマでした。そしてヒントを与えてくれたのもやはりこの国の花々でした。
激しい風雨の中で、強い揺れの中で、極限の力に対し受け流し耐えようとするカタチは木々や花、自然の中に存在します。
自然を制する事は不可能ですが、自然と共に歩むことが出来ればと思います。

桜の花から最終デザインとしていますが、一番似ている花は“雪割り草”だと思います。いずれにせよ、日本の花々から生まれたので、どこか日本的なデザインになっていると思います。

桜デザインのHelicoはお世話になっている知財センター相談員の方からリクエストされデザインしています。この国にも自然にもいつか恩返しが出来ると幸いに思います。

日本へ 皆様の永遠の安全と幸せを願って