社名「Helicodesign 」の商標登録手続きが終了しました。
登録内容に関しましてはお手数ですが以下のリンク先を参照下さい。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2020-151554/BE7CCF935B5DF3E872374E46F59372AF73749A2BD06AA5E94AF5A7FB49EB0513/40/ja

営業的にはあまり意味がないかと思いますが、「helico」はラテン語で空間螺旋を現す言葉で締結用のネジが生まれたルネサンス期では螺旋体のネジを表す言葉だったので「ねじの設計」を主体とした会社としては、どうしても押さえたかった社名となります。
ダビンチのヘリコプターは「空気ねじ」の名称で、語源はギリシャ語の螺旋(helico)と翼(pteron)を組合せたものになります。乗り物のヘリコプターに螺旋の名前が残り螺旋状のデザインが消えてしまい「ねじ」は回す意味のスクリューに名前が変わり螺旋状のデザインが残りました。日本語ではねじを「螺子」と表現し「螺旋」である事を大切にしています。種子島で火縄銃の初めて螺旋状の工業部品を見て試行錯誤を重ねても中々コピーする事が出来なかった部品に対して敬意が有るのかも知れません。
種子島で鉄砲製作を命じられた刀鍛冶の八坂金兵衛は尾栓(銃身の底を塞ぐ栓)の作り方が分からずカシメて作ったために発射すると尾栓が吹き飛んだり破損してしまったり失敗の連続だった。そんな父を見ていた娘の若狭は尾栓の技術を学ぶべくポルトガル人のフランシスコに嫁ぎ外国へ行った・・ネジの加工技術が習得出来たかは定かでは有りませんが、尾栓技術獲得のために日本人初の国際結婚をされた女性で、もしかすると日本人初のねじ研究者さんかも知れません。
たった一つの部品ですが、火縄銃にとって大切な部品・・職人による伝承技術から工業化へ一歩踏み出した瞬間であったのではと思います。

大量生産されるようになり存在する事が当たり前な世の中になりましたが、締結構造としては折れたり弛んだりまだまだ問題の有るカタチなのだと思われます。

helicodesign社は、ねじとは?「原点に戻りねじを考える」事を目標にしています。
螺旋体を考え突き詰める事、アプローチを変え問題を解決する為にメーカーから独立し設計主体の会社として2020年に設立されました。