明細書0008から0018までの内容は、請求項や要約で説明させて頂いた内容と重複していますので説明を省かせて頂きます。
0019以降も大した内容が無いのですが実際に作ってみられる方は、明細に記載した寸法の中間くらいで設計されると効果が確認出来るかと存じます。

冷圧性に関しては、とても打ちやすいと思います。

断面から想像して頂けるように、フローも良好なボルトになります。

ただ、「ボルト」としましたが、ねじを利用した締結構造体では有りますが、柔らかな頭部ですので一般的なボルトとは言い難いと存じます。出願書に使用したボルトは軸太部より若干強度を持たせて有りますが、ねじ部と同等の強度にも設計出来ますので、概念そのものが違っています。三角ねじと構造座面を守る事が目的の構造です。

この発明の前に「狭角テーパーワッシャーを用いた弾性締結構造」の研究をしていましたが、皿状頭部とワッシャー間に発生する摩擦がコントロール出来なかった事とワッシャーとは言え付加部品が付くとコスト的に一般的なボルトにならないので、断念しています。

軸力を延長し頭部アーチに沿って座面へと導く、このボルトは頭部そのものが弾性体となっていて、軸力が頭部を貫通し頭部上面に達していますので、ハンマーテストや超音波診断等で軸力を判定が可能となっています。頭部表面の歪みを測定すればもっと正確に軸力が判定出来ますが、形状的に歪み計測が難しい事とコストを考え超音波診断が適しているかと思います。(通常のボルトで軸力に達する超音波診断では端面仕上げ等の影響が有りますが、このボルトは浅い位置で診断可能)

一次、二次ゆるみを低減させ軸力を維持させる方法は、他にも有ると信じています。もっと柔軟にねじリードにパワーを与え続ける方法を模索して行きたいと存じます。・・真っ直ぐに馴染ませて行く方法を模索します。3山から4山へ4山から5山へ・・徐々に馴染ませるイメージです。

また汎用性とコストの観点から、一般的な工具で締結出来る方法も模索します。

以上で明細書及び取得特許のご説明を終わらせて頂きます。