クーラントの浮上油や攪拌時にクーラント内に混ざっていた油で悩んでいたのですが「浮上油回収装置」を導入してモニター中です。

汚い画像で恐縮です。今はとてもキレイですが、、

フロートをクーラントタンクに浮かべ何段階かのセパレーターで分離して一番底に近いクーラントをタンクに戻すだけの単純な装置ですが、とても良く浮上した油が除去出来ます。一晩かけておくと新油のようにサラサラな手触りになり色相もほぼ新油に戻り、匂いもオリジナルのクーラントの匂いに戻った気がします。
機内に付着するベタベタ汚れも無くなりほぼ新油に戻ったようですが、手が荒れる感じも新油の時と同じように「脱脂」されたように肌荒れします。塗装面も脱脂されたようになってしまうので気を付けないとトラブルになりそうです。

機内のベタ付き感が消えました。
(この機械はお客様の特許品をモニターするために六角穴が埋まってます。)

製品へのサビが心配なのでpHを調べているのですが、アルカリが若干強くなったくらいであまり変化が感じられ無く、濃度は不思議な事に一度下がり徐々に上がっています?このクーラントのpHは濃度は古さの影響をあまり受けないのでpHはこんなものかと思いますが、濃度はなぜ下がったり上がったりするのでしょう?

加工性は・・鈍感なので分かりませんが、汚れていると配管に詰まったりで正確な冷却が出来ないのでキレイに越した事は無いと思います。

反省点は、キレイ過ぎなのか肌荒れと塗装面が心配です。機内に入れるマシン油程度は戻してあげた方が良いのかも知れません。単純な装置なのにここまで分離出来るとは想像していませんでした。

六角穴付きボルトの六角穴を埋めている部品は株式会社アズマネジさんの「リセスインナー」と言うパテント商品で、いたずら防止用や切削機機内で使用する汚れ防止用のめくら栓等を多数取扱いしています。詳しくは 株式会社アズマネジさんの ホームページ
株式会社アヅマネジ | 東京都墨田区 | 金属加工部品の販売・締結特性の試験解析 (azumaneji.co.jp)
を参照してください。
切削機内には普段取り外さない六角穴付きボルトが多数取り付けられ、六角穴に汚れやキリコが堆積してしまい外そうとした時にレンチが差し込めなかったり機内清掃でエアブローをした際に六角穴にエアーが当たると跳ね返り飛散したりするので樹脂製のキャップをしておくと作業性が改善されるのと、クーラントが淀む箇所が減るのでクーラントをクリーンに保てます。・・・エアブローの際に穴が無くなる事で頭部の周りがブローしやすくなりボルト周囲全体がスッキリとキレイになります。(六角穴で気流が乱れない?)
*クーラント種類によって変色が有ったそうですが、弊社クーラントでは現在のところ変色も変質も見られません。お預かりしている大切な商品ですので、時間をかけモニターを続けさせて頂きます。