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座面のアライメント性を保つボルト「Helico」のライセンス管理・運営と設計開発主体業務を実施する会社としてHelicodesign社を2020年8月初めに登記しました。
ヘリカルベベルギヤからのヒントで低い駆動部形状の研究を始め、娘が「お花のねじ」と言った事がきっかけとなり低い駆動部を活用出来るお花形のねじ研究に長年取り組んで参りました。部品メーカーですので製品開発は必要が無いのですが、課題を解決したり研究したりする事で、お客様の製品を生産する際に役立ったりご提案が出来る事も有りますので、製品化する予定は無かったのですがライフワークとして取り組んでいました。
昨年4月にコロナ禍がきっかけとなり再開しましたが、たまたま季節でしたので桜の花を観察した際に、花弁中央に向かうしなやかな線が花の印象決めていると感じHekicoのデザイン変更を実施したモデルを画面上で確認すると「これではエアーも油も介在出来ない」と冷圧性と冷圧時の表面粗さ改善が見込まれましたので、検証のため初めて冷圧試作を実施し、締め付けトルク破壊試験をトルクレンチにて実施した際の感覚が通常と異なり抵抗感もカジリも無かったので異常に感じ、CAE解析時に頭部中央に正体不明なダイヤモンド型に応力低下部が発生していた事を思い出し、再度解析検証を重ね一定の法則がある事に気が付き出願書にまとめました。
会社設立の経緯は、本業である日東螺子工業株式会社がお客様の製品をお預かりし生産・管理業務を主体にし、品質規格上も製品設計を除外していますので、製品や商品の開発が出来ません。また特許出願した内容はボルト製造業から考えますと受け入れ難い内容となりますので、日東螺子及びお取引様にご迷惑が及ばないよう完全な別会社から出願をしています。
Helicoは「柔よく剛を制す」締結体で、構造物を優しく強く支えますが、既存ボルト群があって柔軟な締結体が存在出来ます。「柔よく剛を制す」日本語でよく引用される部分は一部ですが、本来は「優れた将軍は柔と剛を備えている。柔軟なだけでも剛一点張りでも物事はうまく行かない。」と言う太公望の兵法です。いろいろな特性の締結体があって構造体は引き立つと思います。ご理解頂けると幸いです。
まだまだ、製品開発中で商品化までは相当な時間を要すると思いますが、今後ともよろしくお願い致します。
Helicodesign社 代表社員 山村武美