フランジボルトの頭部をモデリングして、ツバの丸み歪度合いも表現して・・・

何かが足りない・・・

割り型の合わせ目かな、、

実際に製造する際もそうですが、JIS規格範囲が大きいのでフランジボルトのバランスって難しいです。強度を考えツバを厚くしたいのですが、お客様はエッジの小さいフランジを好まれるので外周にRを施し調整したりしています。
アイキャッチ画像のモデルはRを施していないので、ツバ径が歪み外周が厚く見えます。外周にRを施すとC寸法を厚くしてもスッキリした外観になりツバの丸みも出るのでRを施すことが多いです。

フランジボルトの六角部長さとフランジ形状のバランスはCADでモデリングしても納得した形状に一度もならないので、本当に難しいと思います。

昨年、お客様より「どうしてツバの厚みがこんなに厚いのでしょう?」と問合せ頂き調べたら、元々お客様の図面が厚く書かれていて寸法の記載が無くJISによるとなっていたので規格範囲の厚めに設定してありましたが、このボルトのバランスに関しては仕様確定前にモデリングしてイメージを確認して頂いた方が間違えが無いと思います。

r1(六角二面巾とテーパーの角R)もJISでは最大寸法表記なので、小さめなRでオーダーされる事が多いですが、C寸法とr1はこのボルトの強度に大きく関わります。規格書ではかなり大きな設定としてありますので最大寸法表記だからと言って小さくするとフランジ部が弱くなります。

*アイキャッチのモデルは引張り解析でのツバ部応力確認用にC寸法を小さめにしてありますが・・実際にこのくらいのオーダーが多いかも知れません。